製造業、ソフト開発

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製造業のソフト開発ならビジネスコンピュータへ

私は、食品関係の製造業を営んでいます。ありがたいことに、創業し10年以上売り上げを維持できているのは、たくさんの人に支えてもらっているからだと感じています。とはいえ、製造業は常に大きな課題を抱えており、向き合っていく必要性を実感しています。

数年前にあった新型コロナウイルスによる問題や、物価の高騰、人件費の負担も大きくなりさまざまな要因によって、売り上げや営業利益の減少が起きていると感じています。

そんな製造業の問題を解消するためにも、効率化を重視するためのソフト開発が欠かせません。今まですべて人の手で行ってきた管理や作業をDX化で進めていきたいと考えました。自社では、こうしたソフト開発における知識・技術を持った社員がいないため外注で依頼するようにしたのです。

■製造業における深刻な問題とは
製造業といっても、どのような商品を扱っているのかによって変わってくるのかなと思います。製造業はここ数年、多くの問題が顕在化しつつあり、早急な対応が求められています。製造業としてこれから先も生き抜くためには、課題に対して真摯に向き合うことが必要だと実感しています。

・人手不足による問題
製造業においては、若年層の人手不足が深刻です。具体的にいえば、34歳以下の社員の数が少なくなり、少子高齢化の影響を大きく受けています。ほとんどが65歳以上などの高齢者に頼っている状況が続けば、労働環境の悪化にも繋がり、社員のモチベーションの低下に繋がりやすくなってしまいます。

その結果、離職率を高めてしまい人手不足の問題が解消できない悪循環になってしまいます。生産性の低下を免れるようにするためにも、いかに労働人口を確保できるかどうかです。雇用を維持するためにも、多方面のアプローチが欠かせないと日々のなかで実感しているのも事実です。

・DX化が進んでいない
製造業はもともと人間の手作業を必要とする業界の一つでもあります。課題を解決するためには、他の業種でも積極的に取り入れているDX化を進めていかなくてはいけません。製造業にAIを積極的に導入することで、手作業で行っていた業務を機械に任せることができます。社員の負担を減らして勤務時間を見直すのはもちろん、手が空いた社員が他の業務を手伝うことも可能です。AI化が進めば、作業効率を高めるのはもちろん正確性を高めてそれぞれの負担を減らすことも期待できるのです。

ただし、日本の製造業はDX化が遅れています。これは、製造業の経営者の理解不足が顕著であり、人材を確保するのが難しいことも関係しています。また、DX化を進めるためには、初期費用として多額のコストがかかります。日本はほとんどが中小企業なのもあり、金銭的な余裕がなく導入しにくい状況でもあるのです。

■課題を解決するために製造業に必要なこと
製造業は、人々の生活にとっても欠かせないものだと思います。とはいえ、課題に気付いているのにそのままにしているのは現実的ではありません。製造業が取り組むべき課題を考えると、ソフト開発の必要性が見えてくると思います。

・無駄な部分を見直すこと
製造業は、どうしてもしなくてはいけない作業も多く無駄に時間を使っているケースも少なくありません。なかでも加工や在庫、過剰に作りすぎている、動作不調他などの無駄が障子やすいのも事実です。

そのため、今の状況をベースに考えたときに無駄になっていることがないかどうかを、まずは社員の声を拾っていき明確にすることも欠かせません。例えば、加工において不要な作業をしてしまっていないか、過剰な在庫が保管スペースを圧迫している可能性、不良品を多く作り出してしまっている可能性を見直してみます。限られた人材のなかでいかに無駄を減らせるかどうかを考えることが、無駄に繋がります。

・ICT化を進めていくこと
製造業において欠かせないのが、IT化です。人間だけが管理する状況ではヒューマンエラーの原因となりますし、生産性を高めるにも限界があります。例えば、ソフト開発を行うことで、製品を生産するための機械がどの程度稼働しているのか、製造しているのかをまずはデータ化して確認していきます。

細かな故障についても向上のデータを自動で収集することによって保存できるようになりますし、分析し改善点を明確にしたうえで幅広く把握することにも繋がります。ソフトというと難しく感じてしまう人もいるのですが、製造業の作業効率を高めるためにも必要なものになるため、多くの企業が導入しています。自動化することによって生産性を高め、ヒューマンエラーを減らす目的があります。

・技術継承の課題を解消する
技術職において、ベテランが引退したあとに技術継承が難しくなってしまう問題も出てきます。せっかく積み上げてきた事業としての結果を、失う恐れも出てくるためです。いかに後継者(引継ぎ)を進められるかどうか、誰が行っても作業にばらつきが出ないようにすることも大切なのがわかると思います。いかに技術を継承していくのか、スムーズさを実現するためにもソフト化を進めていくことやマネジメントについて考える必要があります。

■製造業でソフト開発を行ううえで考えたこと
製造業ではソフト開発を委託しているところが多く、自社で専門的な知識や技術を持ったスタッフが在籍していないことがほとんどです。そのため、製造業ならではの課題を明確にしたうえで、必要な機能を明確にして依頼しなくてはいけないと考えました。実際にソフト開発を委託するうえで、考えたことをまとめてみました。

・どの業務にソフトが必要になるのか
まず、すべての業務をソフト化するのは現実的ではないので、どの業務にソフトが必要になるのかを考えるべきだと思いました。例えば、在庫の管理で必要になるのか、人材のシフト管理で必要になるのか、売り上げ管理に必要なのかによっても変わってきます。

人間が作業をしたほうがいい場合もあれば、ヒューマンエラーを防ぐためにも機械に委託してしまったほうがいいケースもあります。そのため、どの業務にソフトが必要なのかを今一度考えるようにしてみることが必要なのだと感じました。必要な業務が増えれば、その分費用も増えていくことになるので、費用対効果も含めて考える必要があります。

・コストはどこまでかけられるのか
ソフトを導入するといっても、コストをどこまでかけられるのかによっても変わってきます。例えば、初期費用だけでなく、毎月のランニングコストについても考えなくてはいけません。ソフト導入後に使い方に困ったときにサポートしてくれるのかによっても違います。サポートが有料なのであれば、その分コストがかさむことになります。無理なく支払ができるコストはどの程度なのか、どこまでかけられるのかを考えることで必要な費用が見えてくるといえるのではないでしょうか。

■まとめ
製造業のソフト開発は進めていくべき部分でもあり、将来について考えたときに必ず大きな課題として直面してきます。経営者の年代によっては、そういったDX化に対して否定的な人もいるのですが、競合他社との勝負に勝つためにも変化を恐れずに向き合っていくことが大切なのではないかなと実感しています。製造業として今後も生き抜くために、今できる対策としっかりと向き合っていきたいと思いました。