FileMakerのサポート終了に悩んだお客様がAccessへ移行した体験談

こんにちは。中堅スタッフです。今回は、弊社のサービスをご利用いただいたお客様からいただいた声をご紹介します。

長年FileMaker(ファイルメーカー)という業務システムで顧客管理や在庫管理を運用されてきたお客様が、サポート終了という課題に直面し、私たちビジネスコンピュータにご相談いただきました。そして最終的にMicrosoft Accessへの移行を決断され、現在は安定した運用を続けていらっしゃいます。

今回は、そのお客様がどのような経緯でFileMakerからAccessへの移行を決断されたのか、移行後にどのようなメリットを感じていらっしゃるのかを、実際のお声とともにご紹介したいと思います。同じような悩みを抱えていらっしゃる企業様にとって、きっと参考になる内容ではないでしょうか。

■ FileMakerを長年使ってきた経緯と突然の課題

今回ご紹介するお客様は、千葉県内で建材卸売業を営む中堅企業様です。社員数は約30名で、営業部門と事務部門が連携しながら日々の業務を進めていらっしゃいます。

お客様は約15年前にFileMakerを導入され、顧客情報管理・受発注管理・在庫管理・請求書発行などを一元管理されていました。FileMakerは直感的な操作性と柔軟なカスタマイズ性が魅力で、当時は多くの中小企業に選ばれていたデータベースソフトです。

「当初は使いやすくて重宝していました。営業担当が自分たちで画面をカスタマイズできるのも便利でしたし、業務の流れに合わせて少しずつ改良を重ねてきたんです」とお客様は当時を振り返られます。

しかし、ある日突然、保守を依頼していたベンダーから「FileMakerのサポートが終了する」という連絡を受けたそうです。正確にはFileMaker自体は現在も開発が続いていますが、お客様が使用していた古いバージョンのサポートが終了し、セキュリティ上のリスクが高まっているとのことでした。

■ サポート終了で直面した深刻な問題

サポート終了と聞いて、お客様は大変困惑されたそうです。「長年使ってきたシステムがある日突然使えなくなるなんて思ってもみませんでした」とおっしゃっていました。

具体的には以下のような問題に直面されていました。

まず、セキュリティリスクの増大です。サポートが終了したバージョンでは、新たに発見される脆弱性に対してセキュリティパッチが提供されません。顧客情報や取引データを扱う業務システムとしては、これは非常に深刻な問題でした。

次に、OSやハードウェアの更新に対応できないという問題です。Windowsの新しいバージョンに対応できず、古いパソコンを使い続けなければならない状況でした。パソコンが故障したときの代替機確保も年々難しくなっていたそうです。

さらに、保守ベンダーからは「最新版のFileMakerへアップグレードする方法もあるが、大幅な改修が必要でコストもかかる」と言われ、移行先の選択に悩まれていました。

■ なぜAccessへの移行を選んだのか

お客様はいくつかの選択肢を検討されました。FileMakerの最新版へのアップグレード、クラウド型の業務システムへの移行、そしてAccessへの移行です。

「最初はクラウド型のシステムも考えたんです。でも、月額料金が意外と高くて、長期的に見るとかなりのコストになることが分かりました。それに、今のシステムの使い勝手に慣れているので、できれば似た形で使い続けたいという希望もありました」とお客様。

そこで、私たちビジネスコンピュータにご相談いただきました。弊社は30年以上Accessでの業務システム開発を続けており、特にFileMakerやMRDBなどレガシーシステムからの移行実績が豊富です。

お客様がAccessへの移行を決めた理由は主に3つありました。

一つ目は、Microsoftの製品であるため長期的なサポートが期待できること。Windowsと同じ会社の製品なので、OSとの互換性も安心です。

二つ目は、初期費用を抑えられること。クラウド型の月額課金と違い、買い切り型のライセンスで導入でき、長期的なコストを抑えられます。

三つ目は、既存のFileMakerで構築していた業務フローやデータ構造を、ほぼそのまま再現できる柔軟性があることでした。

■ 移行プロジェクトの進め方

移行プロジェクトは約4ヶ月かけて進めました。お客様と私たちが密にコミュニケーションを取りながら、段階的に進めていったのが成功の秘訣だったと感じています。

まず最初の1ヶ月で、現行のFileMakerシステムの詳細な調査を行いました。どのような画面があり、どんな帳票を出力しているのか、データ構造はどうなっているのかを丁寧に洗い出しました。

「弊社の担当者が現場に来てくれて、実際の業務を見ながらヒアリングしてくれたのが良かったです。システムの仕様書はあったものの、実際の使い方と違う部分もあったので」とお客様は当時を振り返ります。

次の2ヶ月で、Accessでのシステム開発を進めました。弊社ではプロトタイプ方式という開発手法を採用しており、動く画面を見ていただきながら修正を重ねていきます。これにより、お客様の「こうしたい」という要望を具体的に形にできました。

最後の1ヶ月はテスト期間です。FileMakerと並行してAccessシステムを動かし、データの整合性を確認しながら、徐々に本番移行の準備を進めました。私もテスト工程に参加し、お客様と一緒に動作確認を行いました。

■ 移行後に実感したメリット

移行から半年が経過した現在、お客様からは非常に満足しているとのお声をいただいています。具体的にどのようなメリットを感じていらっしゃるのでしょうか。

まず、動作速度の向上です。「データ件数が増えても、以前より快適に動くようになった」とおっしゃっています。Accessは大量データの処理にも強く、レポート出力も高速です。

次に、Excelとの連携が簡単になったこと。「営業データをExcelに出力して分析することが多いのですが、以前より格段に楽になりました。Microsoftの製品同士なので相性が良いんですね」とのことです。

また、保守性の向上も大きなメリットです。弊社のサポート体制により、トラブル時には即座に対応できる体制が整いました。「何かあったときにすぐ相談できる安心感があります。電話一本ですぐ対応してくれるのが心強いです」というお言葉をいただいています。

そして何より、セキュリティ面での不安が解消されたことが大きいとおっしゃいます。「サポートが切れたシステムを使い続ける不安から解放されました。お客様の情報をお預かりしている立場として、これは本当に重要なことでした」と。

■ 移行を検討中の企業様へのアドバイス

お客様からは、同じような状況で悩んでいる企業様へのアドバイスもいただきました。

「早めに相談することが大切だと思います。私たちは直前になって慌てて相談したのですが、もっと余裕を持って計画すればよかったと反省しています。システム移行には時間がかかりますから」とのことです。

また、「現場の声をしっかり聞いてくれる開発会社を選ぶことが重要」ともおっしゃっていました。システムは日々使うものですから、使う人の意見を反映してくれることが何より大切だと実感されたそうです。

私たちサポート担当としても、お客様の業務を深く理解し、最適なシステムをご提案することを常に心がけています。技術的な知識だけでなく、お客様の業界や業務フローへの理解が、良いシステム作りには欠かせないと感じています。

■ まとめ:FileMakerからAccessへの移行は可能です

今回ご紹介したお客様の事例から、FileMakerからAccessへの移行は十分に可能であり、多くのメリットがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

サポート終了という課題は、一見するとネガティブな出来事に思えます。しかし、見方を変えれば、業務システムを見直し、より効率的で安全なシステムへ刷新する良い機会でもあります。

FileMakerをお使いで、サポート終了や保守の問題でお悩みの企業様は、ぜひ早めにご相談されることをおすすめします。移行には時間と準備が必要ですが、適切なパートナーとともに進めれば、きっと満足のいく結果が得られるはずです。

株式会社ビジネスコンピュータ(https://www.believe.co.jp/)では、FileMakerからAccessへの移行について無料相談を受け付けています。30年以上のAccess開発実績と、レガシーシステム移行の豊富な経験を活かし、お客様の業務に最適なシステムをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。お問い合わせはhttps://www.believe.co.jp/contact/またはTEL:03-5283-7651まで。